最近、アスベスト(石綿)規制が強化されました。
建物の解体工事・リフォーム工事を行う際には、石綿(アスベスト)が使用されていないか事前に確認する必要性があります。
弊社では営業・工事スタッフで「一般建築物石綿含有建材調査者」を取得しました。
※令和5年10月~有資格者による事前調査が義務付けられました。
実際に、最近売却に関わった解体工事において、これまでには無かったアスベスト関連の費用が割り増しされていました。
今回はアスベスト含有建材はカーポート屋根材のみで少量でしたので費用は10万円程度の割増で済みましたが、外壁の塗装材などに広範囲に使用されている場合は、数百万円単位で見積額が変わってくるようです。
これまでの経験値で価格が算出できなくなって、買取や売却の難易度が急激に上がりました。
売却・買取・リフォーム・解体など中古物件の不動産取引ではアスベストの知識が必須です。
アスベストは非常に細かく飛散しやすい繊維状の鉱物で、微量でも体内に入ると数十年後に非常に致死率の高い病を発症することが分かっています。
2006年まで建材に含まれている可能性があり、これから解体・リフォームが増える時期にあっては社会問題として深刻化する懸念があります。
※「石綿総合情報ポータルサイト」は下記リンクからご確認いただけます。
https://www.ishiwata.mhlw.go.jp/
屋根や外壁、内装材、塗料や接着剤にも含有されているケースもあり、解体工事・リフォーム工事の前に詳細な事前調査・専門の分析機関を利用しなければ、工事自体ができない時代になりました。
当然に調査・分析、石綿の撤去・処分には追加費用がかかりますが、居住者のみならず近隣の方、作業者の安全に必須なご負担となりますのでご理解のほどお願いいたします。
また、中古物件の取得時には特に「アスベスト」に注意が必要です。
アスベストが外壁など広範囲に含まれている場合は解体やリフォーム費用が非常に高額になる恐れがあります。
購入前に事前調査を実施してリスクを下げることが必要なケースが多いものと想定されます。