今年も梅雨入りして、台風の時期がやってきました。
この頃は大きな地震も各地で頻発しており、自然災害リスクが心配されます。
伊奈町・上尾市・蓮田市で住宅地を選ぶ際には、「浸水リスク」「地盤の強さ」「避難経路」の3点を事前にハザードマップで確認しておくことで、非常時の不安を減らし、購入後の後悔を防ぎましょう!

1.なぜ住宅地購入に「ハザードマップ」の確認が必須なのか?
※立地を後から変えられないため、災害リスクの確認が最重要です。
※伊奈・上尾・蓮田エリアは、元荒川・綾瀬川・黒浜沼などの水系が複雑に絡んでいる地域で、地盤リスクの地域差が大きい特徴があります。
■3市の災害リスク比較(出典:国土交通省「ハザードマップポータル」、各市町村発行のハザードマップ及び広報紙)
| 市名 | 水害リスク | 地盤の特徴 | 主な河川・水系 | 過去災害例 |
| 伊奈町 | 一部内水氾濫リスク | 台地+低地が混在 | 元荒川・綾瀬川 | 令和元年台風19号で栄町・丸山駅周辺で冠水多数あり |
| 上尾市 | 荒川流域で洪水リスク | 台地+荒川沿いに軟弱地盤 | 荒川・芝川・江川・鴨川 | 令和元年台風19号で荒川周辺など床上・床下浸水58棟 |
| 蓮田市 | 元荒川流域で洪水リスク | 台地+河川沿いに軟弱な低地 | 元荒川・綾瀬川・見沼代用水 | 西新宿エリア全域で道路冠水 |
2.ハザードマップで確認すべき3つのポイント
① 水害リスク(浸水深・内水氾濫)
■ハザードマップ確認のポイント
-
- 浸水想定区域(0.5m・1m・3mなど)
- 過去の浸水履歴
- 道路冠水しやすいエリア
【伊奈町】
大河川が近くにはないが低地で利根川水系などの大規模洪水による浸水想定区域と、ゲリラ豪雨による内水氾濫リスクが想定されています。
【上尾市】
荒川などの河川周辺エリアでは浸水想定区域があります。
【蓮田市】
河川沿いのエリアで河川氾濫が想定されています。また、低地ではゲリラ豪雨による内水氾濫リスクがあります。
【注意喚起】※浸水想定区域内の物件は火災保険料が高くなる可能性があります※夜間の避難ルートは必ず明るい時間に下見をしてください
■周辺での水害の実例(上尾市平方エリア)

令和元年の台風19号により元荒川沿いのエリアで河川の氾濫があり、弊社所有の築3年の貸家が床上約2mまで浸水して全損の被害。人的被害はなかったものの、家財を含め全て廃棄することに。火災保険(水災特約)に入っていたこと、大規模な災害時に適用される「災害救助法」が適用されたことで、運良く再建ができました。
② 地震リスク(揺れやすさ・地盤・液状化リスク)
※地震リスクは「地盤の強さ」で大きく変わります。
■中古住宅の購入時に特に注意すべきチェックポイント
-
- 基礎の0.5㎜以上のひび割れ、地盤沈下が無いか?
- 外壁の深いクラック(ひび割れ)が無いか?
- 床や建物全体の傾き(目安として1000分の3~6)が無いか?
- 給排水管の劣化・水漏れが無いか?
- 1981年6月以降の「新耐震基準」を満たしているか?

今後30年以内に震度6強に見舞われる確率の分布図
※出典:J-SHIS地震ハザードステーション(https://www.j-shis.bosai.go.jp/)
【伊奈町の地盤・液状化リスク】
台地に位置する部分は比較的安定していますが、低地・谷は軟弱な場所があります。栄町周辺・綾瀬川周辺で液状化リスクあり。
【上尾市の地盤・液状化リスク】
全体的に比較的丈夫で、地震による液状化リスクも低い傾向にあります。ただし、東部の荒川周辺などの一部エリアで地盤が軟弱です。荒川流域・綾瀬川流域では液状化リスクあり。
【蓮田市の地盤・液状化リスク】
大宮台地の一部など高台に位置するエリアは比較的強固で、地震の揺れや液状化のリスクが小さい場所が多いです。一方、河川周辺の低地や谷底の埋め立て地では地盤が軟弱な傾向があります。荒川流域では広範囲に液状化リスクあり。
③ 避難経路・避難所までの距離
※災害時は「どこに逃げるか」が命を守ります。
■確認のポイント
-
- 自宅から避難所までの徒歩ルート
- 夜間・雨天でも安全に歩けるルートか?
- 浸水しやすい道路を避けられるか?
3.実際にあった「事前にハザードマップを見て良かった」事例
■事例①:浸水リスクを避けて正解だったケース(伊奈町栄エリア)
-
- 外出先で線状降水帯による突然のゲリラ豪雨で一部道路の冠水が発生 →
事前にハザードマップを確認しておいたことで、安全なルートを選択して平時と変わらず自宅へ帰宅できた。一緒に出発した別の車は冠水エリアにはまり、渋滞に巻き込まれ、30㎝程度水没したことで車の故障リスクもあった。
■事例②:地盤の強いエリアを選んで地盤改良工事が不要になったケース(伊奈町小室エリア)
-
- 建築時に地盤リスクの低い台地エリアを選択 →
着工前の地盤調査により地耐力が十分確保できていることが確認でき、地盤改良工事が不要になり予算を他のオプションに充てることができた。
4.FAQ
Q1. ハザードマップはどこで見られますか
A. 国交省ハザードマップポータル(https://disaportal.gsi.go.jp/)と各市町村の公式サイトで確認できます。
Q2. 浸水リスクがある不動産は買わない方がいい?
A. 「浸水リスクがある=絶対に買ってはいけない」ではありませんが、“そのまま何も考えずに買うのは危険”です。 浸水リスクのある物件でも、価格・立地でメリットがあるケースも多くあります。リスクを理解し、対策コストや保険料、将来の売却価値まで含めて判断することが必須になります。
Q3. 中古住宅は地震に弱い?
A. 築年数や劣化状況により異なります。「中古住宅=地震に弱い」ではありません。購入時には専門家のインスペクションが推奨されます。
Q4.旧耐震と新耐震基準の違いは?
A. 「1981年(旧耐震)以前の建物」や「劣化している建物」は地震に弱い可能性があります。1981年以降の“新耐震基準”の住宅は大地震でも倒壊しにくい設計となっています。
Q5. 水害リスクが高いエリアの保険料は?
A. 2024年10月以降の全国的な制度改定により水害リスクが高いエリア(=水災等地「5等地」)では、火災保険の水災補償の保険料が最大で約1.2倍に上がりました。
5.まとめ
住宅地を選ぶ際は、水害・地震のハザードマップを確認し、「浸水リスク」「地盤の強さ」「避難経路」の3点を比較することで、購入後の後悔を大幅に減らせます。
※専門家と一緒に確認することで、より安全で納得のいく住まい選びをしましょう!